G-ZRD88RV0FB スニーカー禁止?担当者よ、ガイドが何キロ歩くか知ってるのか? - 通訳ガイドのオモテナシ奮闘記 by ばるばら

スニーカー禁止?担当者よ、ガイドが何キロ歩くか知ってるのか?

ガイド雑記

あるエージェントからクルーズの仕事が着ました。

クルーズを扱う会社は毎年変わります。
今年は落札できたのかな。

で、業務指示書を見て愕然…!
なぬ?スニーカー禁止?

ガイドは肉体労働

担当者にメールすると
「はい、書かれてる通りでお願いします」とのこと。

早速ガイドが数十人いるチャットグループに行くと
そのことがすでに質問されました。
「スニーカー禁止問題、これ、どう思いますか?」と。

回答はもちろんみんな
   「抗議するべき」これが圧倒的です。
中には「革靴風のスニーカーもありますよ」というものも。

机上の空論に抗議

抗議するからにはその理由を理論的に伝えましょうと。

・ガイドは歩く職業です。
 なのでウォーキングシューズのような
 歩くことに特化した履物を許可してほしい。

・その観点からいうと革靴やパンプスは
 望ましくないどころかむしろ長時間の歩行には
 危険を伴う履物です。

・ウォーキングシューズといっても
 もちろん華美でないものです。せめて
 普段から履きなれたものを許可してほしい。

・都内観光を例に考えると、
1日に10-20キロも歩くという事を知ってほしい。

・帰宅後も翌日の準備や家事に追われ、足のケアも出来ずに、
 疲労をためたまま翌日の仕事に突入してるような状態で
 我々の足はもう限界なんです!

最後の方はもう切実なお願いです。
特に売れっ子ガイドは皆50代や60代ですから。

もはや時代遅れ、革靴・パンプス信仰

ということで代表者がエージェントに電話。
そしてツアー担当者でなく、その上のボスに訴えました。

すると「ごもっともです、
くだらない指示書を作ったのは誰だ!」となり、
その指示書を作ったのは、ツアー担当者の中でも
古いタイプの社員だったので無効となりました。

ボスは「皆さん、服装はご心配なく、
経験のあるガイドさんなので服装はお任せします」
となりました。

最近は全世界カジュアルな傾向にあり、
クルーズの船のスタッフや、旅行会社の社員でさえ
ポロシャツにチノパン、そしてスニーカーです。

なので現地ガイドがスニーカーでも問題ないと思います。

以前もあったスニーカー禁止問題

10年位前にもありました。
指示書に「革靴着用、スニーカー禁止」
「ジャケットとエリのあるシャツ着用とのこと」
なんとこれ、クルーズのお仕事です。

都内はみんな守ってました。
が他都市に行くにつれて全員が少しずつ崩れていきました。
自然にです。

最後の那覇ではみんなかりゆしを着て
7分パンツにスニーカーやサンダルの人も!
指示書を作った社員も現場に来たのは初日だけ。
それ以降は、現場にいるのはてんてこ舞いな社員のみです。

新人さんも「先輩たちがもうジャケットも革靴も着用してなくて
それを見て安心しました」とのこと。

ちゃんとガイディングしてるのだからね。
お客様も喜んでるし、何も失礼はない。
なのでガイドは服装くらい自分で決める。
学生じゃあるまいし…!

いい加減な担当者。やはり自分で決める!

後日ツアー担当者に会ったので
「ジャケットとシャツの組み合わせですが
 私は体型的に合わないんですよね」と言いました。

ジャケットを着る時のインナーは襟付きシャツは苦手。
丸首などのストレッチが望ましい。
襟付きのシャツだと、繊維同士が摩擦で滑らずに
疲れて肩や背中が凝ってしまうのです。

だからジャケット着るときは、
中に着るものは好きにさせろ、と言うことです。

すると担当者が
「えっ、アレ?
 ジャケットまたは襟のついたシャツって意味ですよ」

私「なにぃ!だったらA or Bって書きなさいよ!
  A and Bて書いてあったわよ!」

切れた…。
あの日の無駄な疲労をどうしてくれる。
無駄に消耗したエネルギーを返せ!

すべてのエネルギーはお客様に使いたいのです。

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